東葛経営活性化協会コラム 第24回

新しい年が幕を明けた。

昨年はまさに激動の1年でしたが、少し昨年を振り返りながら、簡単に今年の抱負を述べたいと思う。

 まず、当コラムも幸いなことに今回で第24回を迎える。皆様のお陰である。月1回の持ち回りの執筆ではあるが、テーマも自由選択で月毎にテーマが異なり、各担当により見方が変わり、物事の捉え方も様々である。コラムを通じて、最近では、海外への規制が緩和され、中国市場出張時の雑感や資金調達の一手段であるクラウドファンディング、ならびにChat GPT等の生成AIのビジネス活用等、アフター・コロナによる世の中の変化や技術を活用したビジネスニーズの対応方法の変化にも着目してきた。

社会を取り巻く環境変化として大きく潮目を変えたのが、5月中旬のコロナウイルス感染症の5類移行であり、ウィズ・コロナで制限されていた行動規制が解除された。業界において特に厳しい環境下に置かれた飲食業はビフォー・コロナの様相を呈し始めており、年末、予約が難しい店舗にも出くわした。

年の瀬に近づくと、入社2~3年目の新社会人は、経験のない忘年会への参加を楽しみにしていることを耳にした。筆者が企業へ勤務していた頃は新年会や忘年会等の会社イベントはおじさん文化として若い人を中心に敬遠されていたことを思い出す。ちなみに筆者が入社時の忘年会は会社の仕事として参加必須のものと思われていた。

このように忘年会一つとっても、今迄にはなかった新しい変化、新しい風が吹き始めているのかも知れない。

 また、コロナ禍においてリモートワークが話題にのぼったが、ウィズ・コロナで培ったリモートワークを実通勤で置き換え無くすのではなく、例えば、アフター・コロナで通勤3日、リモートワーク2日とすることにより、それぞれのメリット・デメリットを取り入れていく、つまり、良い変化と悪い変化を慎重に見極め、良い変化を今後、積極的に取り入れていくことが今後必要な考え方であると言える。

当協会では海外に目を向け、米国在住メンバーからの消費者目線でのリアルな各国間のギャップ等をコラムで掲載してきた。今年は国内の300を超える事業者支援の実績を活かし、更なるご支援を実施していくことはもとより、日本の最南端地域から海外へ広く目を向け、一歩先を見据え、新しい変化や風を追いながら、多くの関係者とのコラボーレーションを築きつつ、未来へのビジネス構築へ、一歩づつ踏み出して行きたいと思う。

東葛経営活性化協会 代表理事 西村利夫